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記事: 【ARTIDE After Talk④】杉田 陽平さん

【ARTIDE After Talk④】杉田 陽平さん

【ARTIDE After Talk④】杉田 陽平さん

先日、プロジェクト初のアイテム「マルチコンパクトウォレット」をクラウドファンディングMakuakeでリリースしたARTIDE。

TIDEディレクターの内海が参画いただいた気鋭芸術家の方々を訪ね、「アートと地場産業の融合」をテーマに取り組んだ当プロジェクトの過程での心境や思い出、そして時に思わぬお互いの本音が漏れてしまった対談の模様をお送りします。

四人目は杉田陽平さん。今回は杉田さんのご自宅兼アトリエにお邪魔し、お話を伺いました。優しい口調であたたかく包み込むようにお話してくださいました。

ARTIDEページnote(杉田さんインタビュー)と一緒にお楽しみください。

撮影:久保 秀平
インタビュー・構成:岸本 圭介
※対談は2020年11月に行いました。


撮影:久保 秀平
インタビュー・構成:岸本 圭介
※対談は2020年11月に行いました。

Index
           

Talk
           

#アイドリングトーク

内海:本当にお忙しい中一緒に取り組んでいただいて、有難うございました!本当に感謝してます。

杉田:いえいえ、とんでもないです!こちらこそ有難うございました。自分にとってもこのARTIDEは大変光栄なことでした。

内海:今回ご自宅兼アトリエにお邪魔させていただいておりますが、見渡す限りたくさんの絵具や製作途中の作品もあってここから作品が生まれているのだと思うとワクワクとドキドキが止まらないですね・・・(笑)。あっ、そしてnoteでもおっしゃられてましたプラモデルが実際このお部屋にもすごいたくさん並んでます。かなり昔のレアそうなものもありそうとお見受けしますが、昔のプラモデルはどうやって買われるのですか?インターネット通販ですか?それとも、行きつけの店舗で買われるのですか?

杉田:自分の場合は地方に行った際に、その土地ごとの模型屋さんを探して立ち寄って、レアっぽいのがあったらお土産に買って帰ります。あとは幼い頃から集めているものが残っていますので、かなりたくさんになっちゃいましたね(笑)。

カメラマン:あのー、横からすみません!僕の地元・栃木県の日光にも良い模型屋さんがありますので、ぜひ杉田さん日光にお越しの際にはいらしてください!

杉田:えっ、突然の宣伝(笑)!わかりました、ありがとうございます(笑)!

内海:釣りもお好きと聞いてます。

杉田:釣りも行きたいのですが・・・なかなか行く時間もなくて・・・ただ、行ける準備だけはしています!

#本編

—— 改めまして、この度はARTIDEプロジェクトへの参画とリリースまでの併走、本当に有難うございました。今回、このARTIDEの振り返りと杉田さんの人間性にフォーカスしたインタビューをざっくばらんにできればと思ってます。

内海:この企画のお声がけをさせていただいたときのことがとても印象的でした。杉田さんから「ブランドの取り組みには夢がある」とおっしゃっていただいたのです。僕たちはまだ駆け出しなのに、そう言っていただいたのはブランドを立ち上げた人間としてとっても嬉しかったです。でも、杉田さんは本当にお忙しい中での取り組みだったと思いますが、なかなか途中伺うタイミングもなく、改めてこのプロジェクト振り返ってみていかがだったかなぁと思いまして。

杉田:こちらこそ、本当に有難うございました。ブランドとの取り組みは自分としてもやりたかったことでしたので、楽しいは楽しかったです。でも、ただ単に楽しかったわけではないです、怖さや責任感もありました。といいますのも、素晴らしい作家さんに並んで参画させていただいたので、皆さんと釣り合うほどの作品が生み出せるのだろうか、これがどう世の中に受け入れられるのか、という思いと葛藤がありました。素敵な作家さんはたくさんいらっしゃいます。その中で自分を選んでいただいて光栄でしたが、同時にこのプロジェクトに入りたかった作家さんもおられると思うのです。その方たちの分まで頑張らなくてはという思いでやってました。これが正直なところです。

杉田陽平さん

Multi Compact Wallet-SUGITA YOHEI

内海:実際にマルチコンパクトウォレットが完成したときに、杉田さんご自身の感想はいかがでしたか?杉田さんから見て、当初イメージしたような姿になっていたのでしょうか?

杉田:これは、販売されて買われて終わりというわけではなくて、始まりだと思うのです。実際、お客様が日常の財布として使われたり、または飾ってくださっているかもしれないし、その用途は様々と思いますが、使われてからが本番みたいなところがある気がしています。綿毛が行き渡りこれからお客様それぞれでどんな花を咲かせるのだろうかと楽しみな気分です。

正直、現時点ではまだお客様に使っていただいている実感が湧きません、まだお手元に届いただけですから。でも、これはすごいことだよなと思っています。普通に大量生産で商品を作るのとはストーリーが違うと思うんです。やはり財布一つ一つに息吹が入って、とてもスペシャルなモノですから。機能美だけでもなく、そこにしっかり味がついています。お客様も機能やデザインへの評価に加え、強い愛着を持って買ってくださったのではないかと思っています。繰り返しますが、それってすごいことなんだと思ってます。このコロナの時代に必需品ではない、生活とジョイントしていない嗜好品にお金を払いたくないって気持ちは正直高まってきていると思うのです。その中でこの財布に思いを込めて手に取ってくださったことは本当に光栄で、このプロジェクトに取り組んで良かったと思ってます。

内海:本当に有難いです。僕も作っている側の人間として、参画いただいている作家さんに喜んで欲しいのはもちろんあるのですが、一番の目的は使ってくださる方に喜んでいただくために取り組んでいます。今回この想いを作家さんたちと共有しながらご一緒できたことで、僕たちだけでは届かないところへ届けられましたから、本当に良かったです。

 TIDEディレクター 内海


----杉田さんの人間性や考え方についてもお伺いしたいです。

内海:では、話題を変えますね。杉田さんにとって、このARTIDEも新しい挑戦でしたでしょうし、あの番組への参加も大きな挑戦だったかと思います。先日、共通の知人の方も「杉田さんは挑戦家だ」とおっしゃってました。杉田さんにとって、挑戦とはご自身でそういう常にそういう決意や覚悟のもとされているのか、それとも好奇心からなのか。一体、どういう理由で新しいことに挑戦されているのでしょうか?

杉田:行動指針みたいなものですかね。そうですね、後ろ盾や鎧をまとわずとも自分を高められる物事であれば取り組みます。

まず、小さなプライドは意味がないと思ってます。どんな職業や世界でもあることかもしれませんが、「君はどこの会社に所属しているの?」「どんな後ろ盾があるの?」とか。いわゆる所属しているブランドがカッコいい、イケているものだったらその人もカッコいいと言う方。本当だったらアウトプットで評価されるべきなのに、後ろ盾で評価されることありますよね。自分の場合でも以前「杉田くんってどこのギャラリーについてるの?」って聞かれました。僕は、大きな後ろ盾がつくことで利益もありますが自分には制限をかかってしまいます。それより、自分らしさを追求することで遠くの大きく多くの信頼を得ることを優先したいので、特定のギャラリーにつかない主義です。

こんなことを考えながら行動すると、周りの人からは「なんで杉田くんはそんな行動なの?」と言って不思議くん扱いをするんです・・・(笑)。僕からすると「逆になぜみんなはそうなの?」とも思うわけです。僕にはやはりその後ろ盾や鎧みたいなものには興味がないようです。ブランドにすがるよりは自分がブランドになっていきたいです。その考えの方が自分はポテンシャルが活きるのです。

内海:ご自身の中での確固たる判断軸があるから、日々いろんなお話がくる思うのですが正しく取捨選択できるんですね。

杉田:ただ、自分で自分を決めつけないようにしています。自分はこういう人間でこういう職業だからやらない、前例がないからしない・・・とはしないようにしています。とある番組への参加でも「画家さんが出るべきものなの?」「杉田くん何でこんなの出るの?」って当初は批判も多かったです。既に収録は済んでいて、結果も知っていましたので少々複雑な気持ちではありましたが・・・。挑戦の際には、自分で自分を決めつけずに自分の可能性を狭めないこと、そして何かと引き換えになるための勇気が必要だと思います。

とある番組への参加を決めた背景としても、これまで画家さんって世の中から特別なものに見られることが多かった。ちょっと距離を置かれているような感覚でした。だから、自分はどこまで残れるかわかりませんでしたが、一人の画家を知っていただいて浸透し、画家さんんへの距離感を縮める機会になればと思い参加しました。

内海:おっしゃる通りでこのARTIDEが始まるまで僕自身も画家さんという職業が身近ではなさすぎて、触れられない感じがしたんですよ。今回接点を持たせていただいて同じ人間なのに違う世界の人のような感覚があったのですが、そうではないじゃないですか。みんな同じだし僕だって表現者ですし、何か崇高なものとして見過ぎていたんです。先生と言われますし、どうしても距離感を感じざるを得ない部分はありますが、今回杉田さんに参画いただいたことでイメージはかなり変わりました。良い意味で親しみやすく身近になりました。

杉田:ありがとうございます。

内海:そろそろお時間がきてしまいました・・・本日はお忙しいところありがとうございました。お話しできて本当に楽しかったです。

杉田:こちらこそありがとうございました!

Profile
           

杉田 陽平(すぎた ようへい)

1983年三重県生まれ。2008年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。
美大在学中から頭角を現し数々のアワードの受賞。
その作風は「発明的」で、画材が持つ多様な活用法を徹底的に考え抜き、可能性を活用した表現によって、抽象画や具象画など幅広く野心的な作品を作り出し、見るものを作品世界に引き込む。

近年は海外での展示も増え、Amazonオリジナル番組「バチェロレッテ・ジャパン」をはじめメディアにも多く取り上げられ、作家自身の持つある種のアートへの客観性が多くの人の心を捉えている。

Multi Compact Wallet-SUGITA YOHEI
           

 

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